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海外旅行の計画を立てるとき、パスポートを持っているかどうかは確かめても、あと何か月有効かまでは見ていないことがあります。残りの有効期間が足りないと、どうなるのでしょうか。
この記事では、外務省の公式サイトの「渡航前に、パスポートの残存有効期間をご確認ください!」と「こんな時、パスポートQ&A」をもとに、パスポートの残存有効期間と切替申請について5つのポイントで整理します。後半の、海外旅行を計画するときのパスポートの確かめ方は、この記事の提案です。
※この記事は、2026年10月時点で外務省の公式サイトに掲載されている内容をもとにしています。各国が求める残存有効期間は国や滞在目的によって違います。渡航先の大使館・総領事館などで確かめてください。
パスポートの残存有効期間とは
有効期限満了日までの残り
パスポートの有効期間は10年または5年で、有効期限満了日は身分事項記載ページに記載されていると、外務省の「こんな時、パスポートQ&A」で説明されています。残存有効期間は、今日から有効期限満了日までの残りの期間のことです。旅行の日程が決まったら、まずこのページを開いてみましょう。
空港であきらめるケース
外務省のページでは、空港の航空会社の窓口でチェックインしようとした際に、渡航先国で必要な残存有効期間が不足していることがわかり、渡航をあきらめなければならないケースが発生していると紹介されています。
国によって求められる
国によっては、入国時又はビザの申請時に、パスポートに一定以上の有効期間が残っていることが条件とされている場合があると書かれています。
| 項目 | 外務省の案内 |
|---|---|
| 有効期間 | 10年または5年 |
| 満了日の場所 | 身分事項記載ページ |
| 各国が求める残存期間 | おおよそ3~6か月以上の場合が多い |
| 切替申請ができる時期 | 残存有効期間が1年未満になったとき |
パスポートの残存有効期間 5つのポイント
1. 3~6か月以上の国が多い
各国が外国人のパスポートに求める残存有効期間は、滞在期間や入国目的等によりさまざまですが、おおよそ3~6か月以上とされている場合が多いと書かれています。
2. 長期滞在はもっと長く
長期滞在を予定している場合には、滞在予定期間よりも長い残存有効期間を求められる場合もあると説明されています。
3. 確かめる先は大使館
必要な残存有効期間は、日本にある渡航先の国の大使館や総領事館などで確認するよう案内されています。
4. 1年未満で切替申請
残存有効期間が1年未満となった段階で、パスポートの切替発給申請が可能になると書かれています。
5. 残りの期間は引き継がれない
切替申請で新しいパスポートを申請した場合、旧パスポートは残りの有効期間も含めて失効し、残っていた期間は新しいパスポートに加算されないと説明されています。
5つのポイント早見表
| ポイント | 外務省の公式サイトの案内 |
|---|---|
| 3~6か月以上の国が多い | おおよそ3~6か月以上が多い |
| 長期滞在はもっと長く | 長期滞在は滞在期間より長く |
| 確かめる先は大使館 | 渡航先の大使館・総領事館で確認 |
| 1年未満で切替申請 | 1年未満で切替申請できる |
| 残りの期間は引き継がれない | 残りの期間は加算されない |
切替申請のしくみ
1年未満から申請できる
外務省は、有効期間満了日を確かめ、残存有効期間が1年未満である場合には、新しいパスポートへの切り替えをすすめています。
5か月しか残っていない例
Q&Aでは、入国時に6か月必要な国に行こうとして有効期間が5か月しか残っていない場合、残存有効期間が1年未満であれば、パスポートを返納して新たに発給を申請できると説明されています。
新しい有効期間は発行日から
新パスポートの有効期間は作成日(発行日)から10年間となり、旧パスポートの残存有効期間を加える措置は行っていないと書かれています。
18歳以上は10年のみ
令和8年7月1日以降、18歳以上の人は有効期間10年のパスポートのみを申請でき、18歳未満の人は有効期間5年のパスポートのみ申請できると案内されています。
| 区分 | 申請できるパスポート(令和8年7月1日以降) |
|---|---|
| 18歳以上 | 有効期間10年(残存有効期間同一旅券も申請可) |
| 18歳未満 | 有効期間5年 |
申請から受け取りまで
2週間程度
国内では、申請してから受け取るまでに2週間程度かかると案内されています。国外では、在外公館によって2週間から1か月程度とされています。
オンライン申請
令和7年3月24日から、パスポートの新規及び更新(切替)のオンライン申請を全ての都道府県で受け付けていると書かれています。オンライン申請なら、窓口への訪問は受取り時の1回のみとされています。
受け取りは本人
なりすましによる不正取得を防ぐため、パスポートを交付する際には申請者本人が出頭する必要があると説明されています。子どものパスポートも、親が代理で受け取ることはできないとされています。
査証欄が足りないとき
残存有効期間同一旅券
出入国のスタンプやビザを貼るスペースが残っていない場合は、新たなパスポートより低額な手数料で、元の旅券と有効期限満了日が同じ「残存有効期間同一旅券」を申請できると案内されています。
名前が変わったとき
記載事項に変更が生じた場合は、18歳以上の人は新規のパスポート(有効期間10年)か残存有効期間同一旅券を申請するよう書かれています。
パスポートの保管の注意
防虫剤と一緒にしない
Q&Aでは、タンスなどで長期間防虫剤と一緒に保管していると、防虫剤の影響でパスポートのラミネートが変色する可能性があると説明されています。変色したパスポートで渡航すると、入出国審査で問題が生じる可能性があると書かれています。
書き込みをしない
査証欄などのページにメモなどの書き込みをすると、ビザ申請時や入国審査時にトラブルになることがあると説明されています。
紛失の多くは国内
パスポートの紛失・盗難の多くは実は日本国内で起きていて、保管した場所を忘れた、引っ越しの際になくした、などが多いと書かれています。
なくしたときの手順
まず警察署へ
紛失や盗難にあったときは、まず警察署に届け出て、その後に申請窓口へ紛失届を出すよう案内されています。
紛失届で失効
「紛失一般旅券等届出書」を提出すると、紛失等したパスポートは失効すると書かれています。
海外で急いで帰るとき
海外でパスポートを紛失し急いで帰国する必要がある場合は、パスポートの代わりに「帰国のための渡航書」を発行してもらうことも可能とされています。
ICパスポートのQ&A
出入国記録は入っていない
ICチップには、国籍、氏名、生年月日などの身分事項と顔写真の情報は入っていますが、出入国記録や海外渡航歴などは記録されないと説明されています。
閉じていれば読み取れない
ICの情報を読み取るには、写真ページを読取り装置に当てる必要があり、カバンやポケットに入れて閉じている状態で装置を近づけても読み取られることはないと書かれています。
通信できる範囲は狭い
通信可能領域は仕様上10センチメートル以内(実際には3センチメートル程度)と極めて狭いと説明されています。
磁気の強い場所
日常の磁石や携帯電話などの磁気がICチップに悪影響を与える可能性はほとんどないとされています。ただし、長期間テレビの上に置くなど、磁気を受け続ける状態は避けた方が望ましいと書かれています。
ICチップが読めないとき
読み出せないことだけでパスポートが無効になるわけではありませんが、出入国審査に時間を要することは考えられると説明されています。損傷が確認されたときは、切替申請の検討がすすめられています。
窓口に行けないときの申請
書類の提出を頼める
窓口申請では、申請者が申請書裏面の「申請書類等提出委任申出書」に記入し、指定された人(引受人)が書類と写真を提出することができると説明されています。
引受人の役割
引受人は、申請者と申請内容についてよく知り、申請窓口からの指示を申請者に伝える必要があるとされています。
土日の受付
紙の申請や交付の受付曜日・時間は都道府県によって違うと書かれています。日曜日に交付を行ったり、平日の交付時間を延長している窓口もあるとされています。
海外旅行を計画するときのパスポートの確かめ方
ここからは、外務省の公式サイトの案内をもとにした、この記事の提案です。
ここで挙げるのは、外務省の案内をもとにした確かめ方の例です。
満了日を書き出す
旅行の計画を立てたら、まず身分事項ページの有効期限満了日を見て、手帳やスマートフォンのメモに書き出しておきます。
帰国日から数える
必要な残存期間が入国時か出国時かなど、数え方は国によって違うことがあります。渡航先の大使館の案内を見て、帰国日から満了日までの残りも数えておくと安心です。
1年を切っていたら早めに
申請から受け取りまで国内で2週間程度かかるとされています。残存有効期間が1年を切っていたら、予約を入れる前に切替申請を考えましょう。
査証欄の余白も見る
スタンプを押すページが少なくなっていないかも、あわせて確かめておきます。
よくある質問
残存有効期間はどれくらい必要?
国によってさまざまですが、おおよそ3~6か月以上とされている場合が多いと書かれています。正確な期間は渡航先の大使館・総領事館などで確かめるよう案内されています。
切替申請はいつからできる?
残存有効期間が1年未満となった段階で、切替発給申請が可能とされています。
残っていた期間は引き継げる?
引き継ぎはできず、新パスポートの有効期間は発行日から10年間とされています。
申請に行く時間がないときは?
新規と更新(切替)は、全ての都道府県でオンライン申請を受け付けていて、窓口への訪問は受取り時の1回のみとされています。
紛失したらどうする?
まず警察署に届け出て、その後に申請窓口へ紛失届を出すよう案内されています。
赤ちゃんにもパスポートは必要?
パスポートは1人に1冊必要で、0歳の赤ちゃんでも必要と説明されています。
海外旅行の前に、残存有効期間と満了日を確かめる
多くの国はパスポートに3~6か月以上の残存有効期間を求めていて、足りないと空港で渡航をあきらめることもあります。残存有効期間が1年未満なら切替申請ができ、受け取りまでは国内で2週間程度かかります。旅行を計画したら、満了日と渡航先の条件を早めに確かめましょう。