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イギリスへの旅行を計画していて、「ETAって何?」「日本のパスポートでも必要なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。2026年2月25日からは、ETAを持っていない旅行者は飛行機に乗れない運用が始まり、4月8日には申請料も上がりました。
この記事では、英国政府と在英国日本国大使館の案内をもとに、ETAの仕組みから申請方法、乗り継ぎで必要になる場合までを順番に紹介します。2026年10月時点の情報です。
イギリスのETAとは?日本人も必要なの?
まずは、ETAがどんな仕組みなのか、そして誰が申請しなければならないのかを見ていきましょう。ビザとの違いや、年齢に関係なく必要になる点など、最初に知っておきたいことをまとめます。
ETAはビザではなく「渡航の許可」、2026年2月から必須に
GOV.UKのETAの案内によると、ETA(Electronic Travel Authorisation、電子渡航認証)は、イギリスに最長6か月まで旅行するための許可です。対象はイギリス本土だけでなく、ジャージー、ガーンジー、マン島も含まれます。観光や家族の訪問などの目的で取得できます。
大切なのは、ETAはビザではないという点です。英国内務省のETAのファクトシート(2026年4月版)では、ETAは渡航のためのデジタルな許可であり、ビザでも税金でもなく、入国そのものを許可するものではないと説明されています。ETAを持っていても、到着したときには入国審査を受ける必要があるのです。
アメリカのESTAとよく似た仕組みだと考えると分かりやすいでしょう。ESTAの申請方法や料金は、ESTA申請のやり方を紹介する記事でまとめています。どちらも、ビザが要らない国の人が、出発前にオンラインで旅行の許可を得る制度です。
ETAが本格的に必須になったのは、2026年2月25日です。英国政府のETAの義務化を伝えるニュースによると、この日から、ETAやeVisaなど有効な書類を持っていない乗客は、航空会社が搭乗させないことになりました。アメリカ、カナダ、フランスなど85か国の国籍の人が、イギリスへの渡航にETAを求められていると書かれています。日本もその対象国の一つです。同じニュースによると、2023年10月に始まって以来、ETAの申請は1,900万件を超えているそうです。
在英国日本国大使館のETAの案内でも、日本のパスポートでイギリスに入国する人は、事前にETAを申請して認証を受けることが義務づけられていると説明されています。英国政府が2026年2月25日(英国時間)からETAの取得を渡航の必須条件とし、航空会社がETAのない旅行者を搭乗させない措置をとると発表していることにも注意を呼びかけています。
つまり、空港のチェックインカウンターで「ETAがない」と分かった時点で、その便には乗れない可能性が高いということです。イギリス行きの航空券を予約したら、ホテルや観光の計画と同じくらい早い段階で、ETAの申請を予定に入れておきましょう。
ETAが必要な人と、申請しなくてよい人
在英国日本国大使館の案内では、ETAの登録が必要な渡航者として、6か月以下の旅行、親族訪問、商用、留学などで滞在する人が挙げられています。このほか、Creative Worker visa concessionで滞在する人、Permitted paid engagementで滞在する人、イギリスに入国したうえで乗り継ぎをする人も対象です。
注意したいのは、年齢に関係なく必要だという点です。大使館の案内には、上記のいずれかに当てはまれば年齢を問わずETAが必要と書かれています。GOV.UKでも、家族やグループで旅行する場合は、赤ちゃんや子どもを含めて一人ひとりにETAが必要とされています。家族旅行なら、人数分の申請を忘れないようにしましょう。
一方で、ETAが要らない人もいます。GOV.UKの「ETAが不要な場合」の案内によると、イギリスやアイルランドの国籍を持つ人、イギリスのビザを持っている人、イギリスで暮らしたり働いたり学んだりする許可を持っている人などは、ETAは必要ありません。空港の制限エリアから出ずに乗り継ぐ人も不要ですが、これは後の章でくわしく紹介します。
重国籍の方は特に気をつけてください。GOV.UKによると、イギリスかアイルランドの国籍を持つ重国籍の人は、ETAを取得することができません。大使館の案内でも、日本とイギリスの重国籍の人は、渡航の際に有効なイギリスのパスポートなどを提示する必要があると説明されています。日本のパスポートだけで渡航しようとすると、困ったことになるかもしれません。
アイルランドに住んでいる人には、別のルールがあります。ETAが通常必要な国の国籍で、アイルランドに住んでいて、アイルランド、ガーンジー、ジャージー、マン島からイギリスに入る場合は、ETAは要りません。その場合、16歳以上はアイルランド政府が発行した在留許可証などの書類を持っていく必要があるとGOV.UKのETAの案内に書かれています。
日本から観光でイギリスへ行く多くの方は、ETAが必要な側に当てはまります。「自分は要らないかも」と思ったときは、GOV.UKの案内で自分の条件をもう一度たしかめてから判断するのが安全です。
申請料と有効期間はどれくらい?
ETAの申請にはお金がかかり、一度取得すると一定の期間使えます。ここでは、2026年4月に変わった申請料と、有効期間の数え方を見ていきましょう。
申請料は20ポンド、2026年4月8日に16ポンドから値上げ
GOV.UKの案内によると、ETAの申請料は20ポンドです。公式サイトでもUK ETAアプリでも、料金は同じです。在英国日本国大使館のETAの案内にも、ETA申請料は20ポンドと書かれています。
この金額は、2026年4月に変わったばかりです。英国政府の2026年4月8日付の手数料一覧では、ETAの手数料が16ポンドから20ポンドへ、4ポンド上がると示されています。2026年2月のETAの義務化を伝える英国政府のニュースでは「ETAは16ポンド」と書かれているので、少し前の情報を見ると金額が違って見えるわけです。古いブログや旅行ガイドの金額をうのみにせず、最新の公式案内で金額を見ておきましょう。
支払いには、クレジットカード、デビットカード、Apple Pay、Google Payが使えるとGOV.UKのETAの案内に書かれています。日本円での実際の請求額は、カード会社の為替レートや手数料によって変わるでしょう。
申請料について、GOV.UKのETAの案内には特に気をつけたいルールが二つ書かれています。一つ目は、申請したあとは返金されないことです。二つ目は、申請が却下されたり、申請内容を変更したくなったりした場合は、もう一度申請し直す必要があることです。名前やパスポート番号を間違えて入力すると、20ポンドをもう一度払うことになりかねません。送信する前に、入力内容をパスポートと一字ずつ見比べるようにしましょう。
GOV.UKには、ほかのサイトやアプリから申請しても、早く結果が出るわけではないとも書かれています。また、ほかのウェブサイトでは、より高い料金を請求されることがあるので、政府のサービスをまねたサイトに注意するよう呼びかけられています。この点は、後の章でくわしくお伝えしますね。
家族4人で申請すれば、申請料は合計80ポンドです。子どもの分も大人と同じ金額がかかります。そのかわり、1回の申請料で有効期間中は何度でも渡航できるので、イギリスに何度も行く人ほど1回あたりの負担は小さくなるというわけです。旅行の予算を立てるときは、航空券やホテル代と一緒に、人数分のETAの費用も入れておくと安心です。
有効期間は2年かパスポートの期限まで、早いほう
GOV.UKによると、ETAの有効期間は2年間、またはパスポートの有効期限までのどちらか早いほうです。この期間中なら、何度でもイギリスへ渡航できるのが特徴です。ファクトシートでも、ETAは複数回の渡航に使え、1回の滞在は最長6か月までと説明されています。
たとえば、パスポートの有効期限が1年後に切れる場合は、ETAも1年後に切れることになります。2年使えると思っていたのに、パスポートの期限に合わせて早く切れていた、ということもあり得るのです。結果のメールに書かれた有効期限を、旅行の計画表にも書き写しておくとよいでしょう。イギリスに何度も行く予定がある方は、パスポートの残りの期間も見ておきましょう。
もう一つ大切なのが、ETAはパスポートとひも付いているという点です。GOV.UKには、ETAは申請に使ったパスポートと結びつけられ、イギリスへ渡航するときはパスポートを見せるだけでよいと書かれています。ファクトシートでも、ETAを申請したときと同じパスポートで渡航しなければならないと説明されています。
そのため、パスポートを新しくした場合は注意が必要です。在英国日本国大使館の案内では、ETAの有効期間内であっても、旅券の有効期間が満了したなどの理由で新しい旅券を取得した場合は、改めてETAを申請し直す必要があるとされています。パスポートを切り替えたら、ETAも取り直す、と覚えておきましょう。GOV.UKでは、申請した内容が変わった場合も、もう一度申請するよう案内されています。結婚などで名前や表記が変わったときも、忘れずに気をつけたいところですね。
パスポートの残存有効期間については、パスポートの残存有効期間を紹介する記事でまとめています。イギリス旅行の前にパスポートを切り替える予定があるなら、新しいパスポートを受け取ってからETAを申請する順番にすると、二度手間になりません。
自分のETAがいつまで有効か分からなくなったときは、GOV.UKの「Check your ETA」で、ETAを持っているかどうかと、いつ期限が切れるかを調べられます。旅行の計画を立てる前に、一度のぞいておくと安心ですね。
ETAはどうやって申請するの?
ETAの申請は、スマートフォンのアプリか公式サイトから行います。ここでは、申請に必要なものと手順、そしてつまずきやすい顔写真のルールを紹介します。
UK ETAアプリと公式サイト、申請に必要なもの
GOV.UKの申請の案内によると、申請に必要なものは、渡航に使うパスポート、メールアドレス、そしてクレジットカード、デビットカード、Apple Pay、Google Payのいずれかです。申請のときには、申請する人の顔の写真をアップロードするか、その場で撮影します。
申請の方法は、UK ETAアプリと公式サイトの二つです。アプリはGoogle PlayとApp Storeで配布されています。アプリでは、スマートフォンのカメラでパスポートと顔を読み取る仕組みです。ファクトシートでは、アプリから申請するのがいちばん簡単な方法で、現在はほとんどの人が数分で自動的に結果を受け取っていると説明されています。
アプリをダウンロードできない場合は、公式サイトから申請しましょう。公式サイトでは、パスポートの写真と、申請する人の顔の写真を用意する必要があります。ファクトシートによると、申請では連絡先などの情報を入力し、適格性や犯罪歴に関する短い質問に答える流れです。
家族などほかの人の分を申請することもできますよ。GOV.UKによると、アプリで申請できるのは、その人が一緒にいる場合です。一緒にいない人の分を申請するときは、公式サイトから申請しなければなりません。その場合は、その人のパスポートの写真と顔の写真が必要になります。離れて暮らす家族の分をまとめて申請するなら、写真を送ってもらってから公式サイトで手続きするとよいでしょう。
Xには、公式アプリは英語だけれど、パスポートのスキャンと顔写真の撮影で申請しやすかった、という声があります。一方で、パスポートのICチップの読み取りが途中で何度も切れてしまい、スキップしたら追加の質問に答えることになった、と書いている人もいます。読み取りがうまくいかないときは、パスポートをスマートフォンの背面にぴったり当て、動かさずに待つのがコツです。
英語が苦手な方は、ブラウザの翻訳機能を使いながら公式サイトで申請するという方法もあります。アプリの画面は英語ですが、入力するのは名前やパスポート番号、住所、連絡先などの基本的な情報が中心です。パスポートを手元に置いて、表記どおりに入力すれば大丈夫ですよ。
顔写真のルールと、子どもの写真の撮り方
申請でつまずきやすいのが、顔写真です。GOV.UKの申請の案内には、顔の写真がルールに合っていないと、申請が遅れたり却下されたりする場合があると書かれています。
英国政府の顔写真の撮り方の案内によると、写真ははっきりしてピントが合っていること、カラーであること、明るい部屋で撮ることが求められています。加工アプリやフィルターで写真を変えてはいけません。データの形式は、幅600ピクセル以上、高さ750ピクセル以上、50KB以上6MB以下のJPEGで、縦向きにする必要があります。
写真に写るのは本人だけで、無地の明るい色の背景の前で撮ります。頭、肩、上半身が写るようにし、背景とはっきり区別できるようにしましょう。パスポートや身分証に使われているのと同じ写真や、写真を撮影した写真は使えません。
表情や身だしなみにも、英国政府の顔写真の案内で細かいルールがあるのです。カメラに向かってまっすぐ見て、口を閉じた自然な表情にし、目を開けて、髪が目にかからないようにします。顔の特徴がはっきり見えるようにし、赤目にならないことも求められています。顔や背景に影が出ないようにし、宗教上や医療上の理由がない限り、帽子などはかぶりません。眼鏡は、どうしても必要な場合を除いて外すよう案内されています。かける場合も、サングラスや色付きの眼鏡は使えず、フレームや反射で目が隠れてはいけません。
写真が左右反転していてもいけません。スマートフォンのインカメラは画像が反転して保存される機種もあるので、撮ったあとに向きを見ておくと安心です。
自分で撮るよりも、ほかの人に撮ってもらうほうが、写真が却下される可能性を減らせるとも書かれています。旅行の同行者がいるなら、お互いに撮り合うとよいですね。
子どもの写真には、特別なルールがあります。写真には子ども一人だけが写るようにし、赤ちゃんはおもちゃやおしゃぶりを持たせません。6歳未満の子は、カメラをまっすぐ見ていなくても、自然な表情でなくても構いません。1歳未満の子は目を開けていなくてもよく、無地の明るい色のシーツに寝かせて、上から撮影します。頭を手で支えてもよいのですが、手が写り込まないようにしましょう。
いつまでに申請し、結果はどう届くの?
申請してから結果が届くまでの日数を知っておくと、出発直前に慌てずにすみます。ここでは、申請のタイミングと、却下されたときの対応、偽サイトへの注意をまとめました。
結果は通常1日以内、ただし3営業日を見込んで申請
GOV.UKの申請の案内によると、結果は通常1日以内にメールで届きますが、最大で3営業日かかることがあります。メールに記載されているのは、16桁のETA参照番号です。ETAが認められたことを知らせるメールを受け取るまで、イギリスへ渡航してはいけないとも書かれています。
義務化のニュースでは、アプリから申請した人のほとんどが、数分以内に自動的に結果を受け取っていると説明されています。それでも、追加の審査が必要になる少数のケースに備えて、渡航予定の3営業日前までに申請するよう勧められているのです。ファクトシートでも、少なくとも3営業日前までの申請が推奨されています。
Xには、イギリスに行くのにETAを申請していないと気づいて慌てて申請したら、申請した瞬間に許可が出た、という声があります。すぐに結果が出ることも多いのですが、必ずそうなるとは限りません。「営業日」で数えるので、土日や英国の祝日をはさむと、実際の日数はもっと長くなることもあります。
3営業日がたっても結果が届かないときは、まずメールの迷惑メールフォルダを見てみましょう。それでも見つからない場合は、英国ビザ・移民局(UKVI)に問い合わせます。GOV.UKによると、ETAについてはウェブチャットで問い合わせができますが、電話では対応していません。在英国日本国大使館の案内でも、ETAは英国の制度なので、大使館が英国政府に代わって答えることはできず、質問は英国政府のホームページから問い合わせるよう書かれています。
家族の分をまとめて申請した場合、結果が届くタイミングが人によって違うことがあるとも、GOV.UKには書かれています。一人だけ結果が来ないからといって、すぐに心配する必要はありません。全員分のメールがそろったかどうかを、出発前に一覧にしておくと安心です。参照番号の書かれたメールは、すぐ見られるようにスマートフォンに保存しておきましょう。
おすすめは、航空券を予約したらすぐに申請することです。有効期間は2年あるので、早めに申請しても困ることはほとんどありません。出発の1か月以上前に済ませておけば、万一のときに対応する時間も十分にとれます。
認められなかったときと偽サイトへの注意
ファクトシートによると、ETAの申請が「却下(rejected)」された場合は、その理由が伝えられ、もう一度申請することが可能です。「却下」と「拒否」では、そのあとにできることがまったく違うので、結果のメールの文面をよく読んでください。一方、「拒否(refused)」された場合は、不服を申し立てることはできず、それでもイギリスへ行きたい場合はビザを申請する必要があります。
GOV.UKでは、犯罪歴がある人や、以前にイギリスへの入国を拒否されたことがある人は、ETAではなくStandard Visitor visa(短期訪問ビザ)を申請したほうがよい場合があると案内されています。ETAは入国を保証するものではないので、心当たりがある方は、早めにビザの手続きも考えておきましょう。
もう一つ、とても大切なのが偽の申請サイトへの注意です。在英国日本国大使館は、高額な手数料を求めるサイトや、公式サイトをまねたサイトによるフィッシング詐欺の被害にあわないよう、英国政府のホームページから申請するよう呼びかけています。ファクトシートでも、英国政府より高い料金を請求する申請サービスへの注意が呼びかけられているのです。
Xを見ると、息子の英国ETAを申請したとき、検索で紛らわしい代行サイトが出てきて、「日本語で申請出来ます」という言葉にうっかり引っかかりそうになった、という声があります。通常3,000〜4,000円で済むところを19,000円取られた、と書いている人もいるのです。
検索結果のいちばん上に出てくるサイトが、公式とは限りません。申請するときは、アドレスが「gov.uk」で始まる英国政府のページか、アプリストアで提供元を見たうえでUK ETAアプリを使いましょう。GOV.UKのETA申請ページをブックマークしておき、そこから進むのも安全な方法です。
もし代行サイトで申請してしまったと気づいたら、まずGOV.UKの「Check your ETA」で、本当にETAが発行されているかを確かめましょう。英国内務省のファクトシートでは、詐欺サイトの被害にあったと思う場合は、GOV.UKで報告するよう案内されています。
乗り継ぎや、ETAでできないことは?
イギリスに滞在しない乗り継ぎでもETAが必要になることがあります。最後に、乗り継ぎのルールと、ETAでできること・できないことを見ていきましょう。
乗り継ぎでETAが要る場合と要らない場合
GOV.UKによると、イギリスの空港で国境審査(入国審査)を通ってから次の目的地へ向かう場合は、ETAが必要です。たとえば、乗り継ぎの待ち時間に空港の外へ出て観光する場合は、入国審査を通ることになるので、ETAが要ります。
一方、空港の制限エリアから出ずに、国境審査を通らないまま乗り継ぐ場合は、ETAは必要ありません。GOV.UKでの呼び方は、「landside(入国審査を通る)」と「airside(通らない)」です。ファクトシートでは、ヒースロー空港とマンチェスター空港で、入国審査を通らずに乗り継ぐ人は、現時点ではETAが不要と説明されています。
ただ、ファクトシートの説明は「現時点では」という書き方なので、扱いが変わる可能性もあります。出発前にGOV.UKの案内を見直しておくと安心でしょう。
自分の乗り継ぎがどちらに当たるか分からないときは、航空会社に問い合わせるよう、GOV.UKでも案内されています。同じ航空券で通しで予約している場合と、別々に予約している場合では、空港での動き方が変わることもあるでしょう。預けた荷物を一度受け取る必要があるかどうかも、旅程によって違ってくるのです。予約した旅程を見ながら、航空会社に聞いておくと確実でしょう。
ETAは許可が出るまで時間がかかることもあるので、乗り継ぎで必要かどうか迷ったら、時間に余裕をもたせる意味で、念のため早めに申請しておくのも一つの考え方です。ただし申請料は返金されないので、必要かどうかを先に航空会社に聞いてから決めるほうが、むだな出費を防げます。
乗り継ぎで入国審査を通る場合も、ETAの有効期間と使える回数のルールは同じです。2年以内にもう一度イギリスを経由する予定があるなら、そのETAをそのまま使えます。
もう一つ覚えておきたいのが、ETAで行ける範囲です。GOV.UKによると、ETAはイギリスだけでなく、ジャージー、ガーンジー、マン島への渡航にも使えます。これらの島へ行く予定がある方も、イギリス本土と同じETAで渡航できるわけです。一方で、アイルランドはイギリスとは別の国なので、アイルランドへの入国はETAの対象ではありません。
ETAでできることと、できないこと
GOV.UKのETAの案内によると、ETAがあれば、観光、家族や友人の訪問、出張、短期の留学のために、最長6か月までイギリスに滞在できます。Creative Worker visa concessionでは最長3か月、Permitted paid engagementでの滞在も可能です。入国審査を通る乗り継ぎにも使えます。短期の留学なら、6か月以内の語学学校への通学などが当てはまるでしょう。ETAそのものの有効期間は2年でも、1回の滞在は6か月までという点は混同しやすいので、覚えておいてくださいね。
一方、ETAではできないこともはっきり決められています。6か月を超えて滞在することはできません。イギリスの会社のために、あるいは自営業として、有給・無給を問わず働くことも認められていません。ただし、Permitted paid engagementやイベント、Creative Worker visa concessionでの仕事は例外です。
このほか、公的な給付を請求すること、頻繁にまたは続けて訪問することで実質的にイギリスに住むこと(観光のつもりでも、短い間隔で長い滞在をくり返すと、住んでいるのと変わらなくなってしまいます)、結婚やシビルパートナーシップの登録、その届け出をすることもできません。イギリスで結婚する場合は、Marriage Visitor visaが必要です。
これ以外の目的でイギリスへ行く場合は、ビザが必要かどうかを確認するようGOV.UKのETAの案内で求められています。ETAは入国を保証するものではないので、目的に合った許可で渡航することが大切なのです。たとえば、ワーキングホリデーで働きたい方や、6か月を超えて留学したい方は、ETAではなくビザの手続きが必要になるでしょう。
イギリス旅行の準備では、ETAのほかにも外務省の「たびレジ」に登録しておくと、現地の安全情報をメールで受け取れて安心です。登録の方法はたびレジ登録を紹介する記事でまとめています。モバイルバッテリーの機内持ち込みのルールも変わっているので、モバイルバッテリーの飛行機のルールを紹介する記事もあわせて読んでおくと、空港で慌てずにすみますよ。
イギリスのETAを申請する前の5つの確認のまとめ
最後に、この記事で紹介したイギリスのETAの5つのポイントをまとめますね。
- ETAはビザではなく渡航の許可で、2026年2月25日からはETAがないと搭乗できない
- 申請料は2026年4月8日から20ポンドで、申請後の返金はない
- 有効期間は2年かパスポートの有効期限の早いほうで、パスポートを新しくしたら申請し直す必要がある
- 申請はUK ETAアプリか公式サイトで行い、3営業日前までに済ませる
- 乗り継ぎでも入国審査を通るならETAが必要で、申請は「gov.uk」の公式サイトか公式アプリから行う
ETAは、一度取っておけば2年間使える便利な仕組みです。航空券を予約したら早めに申請して、安心してイギリス旅行を楽しんでくださいね。